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カメラレビュー vol.20

FUJI GFX50S

· カメラ

いまさらの話で怒られてしまいそうですが、デジタルカメラには大きく分けてコンパクトデジカメ(コンデジ)、ミラーレス一眼(ミラーレス)、デジタル一眼レフ(デジ一)があって、それぞれにおいてセンサーサイズの違いによりAPS-Cやフルサイズといった種類があります。

 

一般的にはセンサーサイズが大きければ大きい程、多画素でもノイズが少なく繊細で高画質な写真が撮れ、昨今のフルサイズ人気の理由となっています。フルサイズが最高・・というのが一般的でありますが、実はフルサイズを上回る“中判サイズ“のイメージセンサーを持つデジタルカメラもありまして、フルサイズの36.0×24.0mmに対し48.3×32.9mmというフルサイズの二回り程大きなサイズのセンサーを搭載しています。

 

それだけの大きなセンサーを搭載したカメラですから写し出される写真は見事の一言。風景写真などは息をのむ美しさですね。

 

2017年2月、フジから世界初「中判のミラーレス一眼」が発売されました。今回は、FUJI GFX50Sのお話です。

まずは外観から

外観 イメージ

中判のデジタルカメラということでボディサイズも大きなものとなり、持ち運びにも気合が入りそうなイメージがありますが、このGFX50Sに関して言えば一見すると普通のデジタル一眼レフカメラと同じくらいの大きさです。

マグネシウム合金を使用し小型化されたボディは本体の重さもEVF(エレクトリック・ビュー・ファインダー)搭載時でも1Kg切ってますので、場合によってはフルサイズ一眼レフのほうが重いかも?という感じです。

但しこれはカメラ本体についてのお話で、中判カメラで重いのは実はレンズなんです。イメージセンサーのサイズが大きくなる程レンズ自体の大きさも大きくなるので、本体より重いレンズもざらに出てきます。基本的にお値段の高いレンズばかりなので、こちらの方で気合を入れないといけない気もしますね(笑)

背面の3.2型液晶モニターは3方向チルトのタッチパネル式。AFポイントの設定もタッチで簡単に設定できます。EVFは脱着式になっていて、状況に応じて背面液晶との使い分けが出来るようになっています。大きくなりがちな本体を小型化できたのは、この脱着式EVFによるところも大きいでしょう。

次に心臓部について

心臓部 画素 イメージ

イメージセンサーは中判48.3×32.9mmの有効5140万画素。この大きなイメージセンサーで捉えられた画像データは強力な画像処理エンジンのX-Processor Proにて処理されます。このカメラにはフジのカメラでお馴染みのフィルムシミュレーションモードも9種類搭載されているのですが、大きな画像データに対するフィルムシミュレーションもこのエンジンのおかげで高速に処理することができるわけです。

常用のISO感度は100~12800で、拡張モード使用によりISO50~102400まで使えるようになります。そもそもセンサーサイズが大きいので5000万画素オーバーとはいえ画素ピッチは広く保たれていると思われ、感度を上げたとしてノイズ耐性もかなりあるのではと想像できます。

撮影モードについて

フォーカス イメージ

このカメラは各種ブラケット機能が豊富だと感じました。

AEブラケットをはじめISOブラケット、フィルムシミュレーションブラケット、ダイナミックレンジブラケットなどありますが、特に魅力的なのがファームアップで使えるようになったフォーカスブラケット。フォーカス位置を微妙に変えながら、最大999コマまで撮影できるので、静物のマクロ撮影等では絶大な効果を発揮すると思います。ジャスピン必至の機能ですね(笑)

また、このフォーカスブラケットを使ってピント位置を変えて撮った数枚の写真をフォトショップなどを使って合成することにより全体にピントが合った写真を作る事が可能となります。センサーサイズが大きいが故、絞りを絞っても被写体全体にピントが合わなかったり無理に絞れば小絞りボケを起こして画質を落とす可能性もあるのですが、この方法では綺麗に全体にピントが合った写真になるので商品撮影などの現場では非常に有効な機能であると思います。

あとがき

かつてフルサイズの一眼レフカメラはその高価なお値段ゆえ高根の花、アマチュアカメラマンからすればなかなか手の届かない憧れのカメラでありました。

それがここ数年でフルサイズ一眼やフルサイズのミラーレスといったカメラが一般の方々でも購入しやすい価格に下がってきました。エントリー向けのフルサイズカメラもあるくらいで、もう最初からフルサイズ一眼でデビューなんて時代です。

更に高画質な中判一眼レフ、まだまだ高値ではありますがイメージセンサーの作成コストが下がればカメラ自体の価格も手が届きやすいものになるかもしれませんね。中判のデジカメを購入してカメラデビュー。それが特別でない日もそう遠くないかもしれませんね。

ライター情報

ひろの ゆげのん 

Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/

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