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カメラレビュー vol. 3

CANON EOS6D MarkⅡ

· カメラ

ここ十年ほどでデジタルカメラの世界も変わってきました。

イメージセンサーについて、今まではどちらかというと一般的にはAPS-Cサイズのセンサーが主流で、フルサイズセンサー搭載のカメラといえば上級者とかセミプロ以上の方が使うというイメージがありました。各メーカーも一般に売れるAPS-C機に力を入れバリエーションを増やし、上級仕様のフルサイズセンサー搭載機はというと、ほぼ1機種固定という状況だったんですね。ところがここ数年、機能に幅をもたせたフルサイズセンサー搭載のバリエーションモデルが発表されるようになってきました。注目すべきは、小さくて操作のやさしいエントリーモデルとも呼べるようなフルサイズセンサーの機種が各社投入されているという事です。今回はそんなエントリー仕様のフルサイズ機、CANON EOS6D MarkⅡのお話です。

背景

先代のEOS6Dが発表されたのは2012年の11月ですので、今からちょうど5年前。モデルの位置付けとしては、EOS5D系の弟的な感じになります。それまでキヤノンではフルサイズセンサー搭載機といえばEOS1Dsや1DXといういわばプロ仕様の機種と、セミプロクラス、ハイアマチュア用の5D系の2系統でした。ここにエントリー仕様の6D系が加わった形になります。入門機仕様とはいえさすがはフルサイズ、広いダイナミックレンジやボケ具合を堪能でき、「はじめからフルサイズ」で写真の趣味に入れる人が増えたのではないかと思います。さらに初代6Dでは高感度に強い事が評判でしたが、今回のMarkⅡでも高感度の良さは健在で、ISOはなんと40000まで使えます。兄貴分のEOS 5DMarkⅣがISO32000までなので、高感度については兄貴を凌駕した弟という感じですね。

イメージセンサー

そのイメージ・センサーについてですが、今回のEOS 6DMarkⅡには2620万画素にISO100-102400(拡張)のセンサーを搭載しています。このクラスのライバルといえば、ニコンのD750やソニーのα7Ⅱあたりが挙げられるかと思いますが、D750が2432万画素でISO100-12800、α7Ⅱが2430万画素でISO100-25600(拡張)ですから、画素も高感度も6DMarkⅡがライバルより一歩抜きんでた形となっています。画像処理エンジンはキヤノンフルサイズ機初のDIGIC7を搭載。DIGIC6に比べ14倍の情報処理能力を持つというDIGIC7の特徴は、被写体と同系色の背景であっても検知するAF能力の高さとスピードや追尾性の向上、高感度撮影時におけるノイズ処理で消失しがちなディティールの確保などが挙げられ、高い高感度性能を安心して発揮できるような心臓が搭載されています。

デザイン&機能

デザイン

カメラのデザインについては最近のCANONの作りですね。丸みを帯びた柔らかいラインで構成されています。右上部にはサブモニターが付いており、このサブモニターの上には5つの独立したボタンがあります。一つのボタンで複数の機能を切り替えていく方式は効率的ではあるかと思いますが、いざ撮影の現場では求めている機能がどこのボタンの階層にあるのかわからなくなる時があります。とっさの時の操作には、やはり独立ボタンのほうが助かりますね。

 

機能として、このカメラでなんといっても特徴的なのはモニター。キヤノン初となる、フルサイズセンサー搭載機にバリアングルモニターです。このカメラは性格上、ファミリーユースでも結構使われるのではないかと思いますが、幼稚園や学校などの行事撮影にバリアングルモニターが有ると無いでは、写真が撮れるか撮れないかという位の大きな問題となります。わが子を綺麗に撮ろうと撮影ポイントに集まるパパ・ママの戦いに、もはや不可欠と言っていい装備でしょう(笑)それに加え、タッチパネル液晶ですのでオートフォーカスを合わせたい位置に触れると瞬時にAFポイントが移動し、シャッターまで切れてしまいます。画像を見る際もモニターを指でスライドさせてという操作が可能で、スマホ操作はわかるけどカメラは難しそうといったママ達でも簡単に使いこなせる事でしょう。

 

また、本体内にGPSを内蔵しているのもグッドポイント。偶然出会った絶景や、はじめて行った撮影地などの情報をメモやナビに記録するのもよいのですが、写真に情報として自動的に埋め込めればメモや記録にひと手間かかる事もなく、人に撮影地を教える時にも便利です。通信系ではWifiのほかにBluetoothを搭載していて、一度ペアリングしたスマートフォンとはすぐ接続が可能です。これにより撮った写真をスマホに転送→インスタグラムなどのSNSへのアップなんかもスムーズに行えたり、スマートフォンをリモートシャッターとして使う事も可能です。

 

デザインでの残念な点は、やはり電源スイッチの位置ですね。左肩のコマンドダイアル下に付いています。昔は背面に付いていたのでそれを考えるとまだ良いのですが、ニコンなどはシャッターボタンの下に電源スイッチがあり、片手でカメラを持っている時でも電源のオン・オフがやり易いんですね。電源のオン・オフにいちいち両手を使わなくてはいけないキヤノンの仕様はそろそろ考えてほしいと思います。また、ヘッドホン端子が装備されていない点も、動画撮影時にモニタリング出来ないという事でマイナスポイントです。動画目的なら他にもたくさん良い一眼はあるので、あまり必要とする方はいらっしゃらないかもしれませんが、外部マイクまで使ってフルサイズセンサーで綺麗な動画を撮りたい!と思った時に、マイク端子はあってヘッドホン端子が無いのは片手落ちだと思います。

まとめ

とはいえ基本性能が高いエントリーモデル。高感度に強いので、夜が綺麗な冬の季節にぴったりの一台だと思います。今年の冬はこのカメラ片手に、町のイルミネーションや家族や友人と部屋の中でのクリスマスパーティ、恋人と大空を見上げて星の撮影なんかもロマンチックですね。初めてのカメラにもEOS6D MarkⅡ、おすすめです。

Anyble カメラ レビュー

ライター情報

ひろの ゆげのん 

Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/

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