サイトへ戻る

カメラレビュー vol.41 

FUJIFILM X-T20

· カメラ

フジフイルムのレンズ交換式デジタルカメラはすべてミラーレス方式です。ここ最近何かと出てくるワードに「フルサイズミラーレス」がありますが、フジのセンサーはAPS-Cと中判という二つのサイズしかありません。今後はどうなるかわかりませんが、現時点ではフジのX-Trans CMOSセンサーの解像度で十分フルサイズと戦えるという事らしいです。

 

レンズもAPS-C用の描写もお値段も?素晴らしいものが揃っておりますし、いまさらフルサイズという事でもないのでしょう。フジのXシリーズにはレンジファインダースタイルのX-proシリーズと一眼レフスタイルのX-Tシリーズがあります。今回はX-Tシリーズのミドルクラス、X-T20のお話です

FUJIFILM X-T20の外観

まず外観ですが、前モデルのX-T10同様シャープなデザインが引き継がれています。X-T10ではシルバーモデルの前後コマンドダイヤルが黒だったのですが、T20ではシルバーに変更され、より統一感のあるデザインとなっています。

本体重量は383gと非常に軽く、ボディ自体も小さいので持ちにくい感もありますが、背面の形状がサムグリップのようになっていて意外としっかり持てたりします。また、兄貴分のX-T2との大きな違いにもなりますが、ファインダー部にポップアップストロボが内蔵されています。フジのストロボは「おまけ」的なものではなく、ちゃんと使えるストロボであるのが特徴。正式には「スーパーiフラッシュ」といって、極めて上手く制御された光をまわしてくれるので緊急時でなくとも使えるストロボになっています。

また、スライドさせるだけで撮影モードを「アドバンストSRオート」に変える「オートモード切替レバー」も搭載。人にカメラを渡して撮ってもらう際など、細かい設定がいちいち出来ない状況でもカメラが判断して最適な設定で撮ってくれるオートモードの切り替えレバーです。これは意外と便利かもしれませんね。

FUJIFILM X-T20の心臓部

高速連写 イメージ

さて、心臓部ですがイメージセンサーは有効画素数6,000×4,000の2,430万画素X-Trans CMOS IIIセンサーを搭載、画像処理エンジンはX-Processor Proが採用されています。このセンサーとエンジンの組み合わせは、兄貴分のX-T2やX-Pro2に搭載されているものと同じですね。ベイヤーセンサーとは異なるカラーフィルター配列のX-Trans CMOS IIIセンサーは、APS-Cサイズでありながら高い解像力と色再現性を持っているセンサーです。

連写能力はメカシャッターで約8コマ/秒、電子シャッターで約14コマ/秒。なかなかの高速連写が楽しめます。高感度についてはISO200~12800が常用感度となっていて、先代のX-T10に比べ1段分の高感度化を実現しています。AFの測距点数は通常91点ですが、最大325点まで増やすことが可能。

また像面位相差AFは画面横方向50%・縦方向75%の面積をカバーし、高速で高精度のAF動作を可能にしています。AF-Cのモードも5種のカスタム設定から選択できるようになっていて、連写時のブラックアウト時間が短縮されたファインダーと併せ動体撮影がとても快適になっています。そのファインダーは画素数約236万ドットのEVFです。発色と黒の締りが良い有機ELパネルを採用しているので野外でも見やすいものになっています。

背面液晶のほうは、X-T20になって静電式タッチパネルディスプレイが採用されました。タッチ操作の設定次第では、これまでにないようなスピードでAFポイントの変更&撮影ができるようになり、場合によってはX-T2やX-Pro2以上の速写力があると言えるかもしれません。

フジのカメラの特徴として、フィルムシミュレーションモードがあります。このX-T20では今までのモードの他にモノクロのフィルムシミュレーション「ACROS」が追加されました。そして4K動画に対応した動画撮影ではなんと、ACROSやVelviaなどのフィルムシミュレーションを使用しながら動画を撮影できるようになりました。これも高速な新画像処理エンジンであるX-Processor Proのおかげといって間違いないでしょう。今までとは一味違う4K動画を楽しむことが出来ます。

フジの最強ミドルクラス機​!

冒頭でX-T20はミドルクラスと書きましたが、ただの廉価モデルではなく場合によっては兄貴分のX-T2を凌ぐ性能を持ったモデルです。X-T2にはなくT20にはある機能も多々あり、そこがX-T20の人気の秘密でもあったりします。小さく軽いボディ、タッチシャッター、内蔵ストロボ、豊富なオート機能・・これらすべてX-T2にはなくX-T20ならではの機能なのです。実は筆者も来月X-T20を購入予定でして、しばらくは現在使用中のSIGMAのカメラとダブルマウント体勢で使う予定にしております。フジの最強ミドルクラス機、非常に楽しみです。

ライター情報

 

ひろの ゆげのん 

Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/

FUJIFILM X-T20をレンタルしたい方へ

Anyble(エニブル)では個人間でいろいろな”モノ”が安心してレンタルできます。

商品は100%保証なので、汚れ、破損の心配は必要ありません。

貸したい人は、何回も貸し出すことによって継続的な収入が得られます。

借りたい人はレンタルショップよりも格安!で個人から借りることができます。

FUJIFILM X-T20をレンタルしたいという方はこちら↓

エニブル アプリ