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カメラレビュー vol. 7

FUJI X-T2

· カメラ

フジフイルムの色に惹かれ。

フジフイルムのデジタルカメラには根強いファンがいます。皆一様に口を揃えて「フジのカメラは色が素晴らしい」と。フジフイルムといえばその名の通り、昔からさくらカラーと並び日本を代表するカメラフイルムのメーカーでした。革新的だったのはフイルムにレンズを付けた使い捨てカメラ「写ルンです」。カメラが高級品であった時代に、カメラを使い捨てるという衝撃的な発想の商品でありましたが、例えばせっかくの旅行なのに、家にカメラを忘れてしまった・・などという悲劇を救ってくれる、画期的な商品であったと思います。

また、現在のデジタル全盛時代において若い人から圧倒的人気を誇るインスタントカメラ「チェキ」。データーでなく、紙で残したい写真がある。紙で出てくるわくわく感がある。フジフイルムは写真の楽しみ方や面白さを本当によくわかっているメーカーだと思います。そんな富士フイルムのデジタルカメラですが、冒頭でお話ししたようにフジの色は他のメーカーでは代えられないといわしめる、独特の深みのある色が特徴です。今回はそのフジフイルムのミラーレス一眼、FUJI X-T2のお話です。

ミラーレス一眼のみ!

FUJIFILM camera

フジフイルムのデジタルカメラシリーズには一眼レフは無く、すべてミラーレス一眼となります。

 

シリーズは2系統あり、一眼タイプのX-Tシリーズと、レンジファインダータイプのX-PROシリーズ。基本的なセンサーサイズや画素数は変わらず、モニターが可動する(X-T)とか、ファインダーがOVFとEVFの切り替えができるハイブリッド式であるとか(X-PRO)の違いが主だったところです。

 

私がデザインでこれはいいなと思う点は、シャッタースピード・ISO・露出・測光方式・ドライブなどの撮影における基本設定について専用のダイアルで素早く設定変更が出来ること。よくある「メニューボタンを押して、ISO選んで・・」とかではなく、ダイアルで直感的に設定の変更を行うことができます。ファインダーはミラーレス一眼なのでEVFなのですが、236万ドットと高精細。連写時もブラックアウト時間が短いので動体も狙いやすくなっています。また、ビューファインダーの表示方法が選択できるので、例えばMFしやすい2画面表示とか、OVFを覗いているかのようなのフル表示とかを切り替える事ができます。

イメージセンサー

イメージセンサーは先代のX-T1からX-T2となって大きく変わりました。

 

APS-CサイズのX-Transセンサーであることは先代も一緒なのですが、画素数について、先代は1600万画素でしたが、このX-T2では2400万画素と1.5倍に画素数が増えました。イメージセンサーに採用されたX-Transテクノロジーは、カラーフィルターを独自の配列に並べることにより、ローパスフィルターレスでもモアレや偽色を抑えることが出来るといいます。

 

そして画像処理エンジンには従来のものよりさらに処理速度をアップさせたX-Processor Proを搭載。起動時間0.3秒、撮影間隔0.17秒、シャッタータイムラグ0.045秒と、カメラのせいで撮影機会を逃すということが考えられないハイスピード仕様になりました。スティック操作で選択できるオートフォーカスの測距点も、先代は49点でしたがX-T2では91点と画面いっぱいに増えています。正確なコントラストAFだけでなくハイスピードの像面位相差AFが使える点もいいですね。

「フイルムシミュレーション」

フジのデジタルカメラを語るのに外せないキーワードがあります。それはずばり、「フイルムシミュレーション」。

一般的なカメラメーカーでも、JPEG写真の仕上がりについての設定で「スタンダード」・「ナチュラル」・「ビビッド」などという種類がメーカーによっていくつかあるかと思います。フジフイルムはこの色設定を昔のフジフイルムを使って撮影したような仕上がり設定をもっていて、それをかつての商品名を使いPROVIA(スタンダード)、VELVIA(ビビッド)、モノクロ(アクロス)などという名前を付けています。しかもこの名称、ただそういう名前を付けているだけではなく、フジフイルムが自社の威信をかけ仕上がりにこだわり、熱烈なファンに対して胸を張って「フイルムをシミュレーションしました」と言い切れる仕上がりとなっています。

皆さんの中にも結構いらっしゃると思いますが、私はデジタルカメラで写真を撮る際、最近は生データ(RAW)で撮って現像する事が当たり前となってめっきりJPEGで撮ることが減っていました。しかしながらこのX-T2、フィルムシミュレーション機能を使ったJPEG撮影が非常に面白く、JPEGで撮らなきゃ損という感じすら覚えます。このカメラを使う際は、是非フイルムシミュレーション機能を試してみて下さい。どうもこれは私だけかもしれませんが、フジのちょっとレトロなカメラのデザインとOVFのようなEVF、昔のフイルムをシミュレーションしたような画像処理、現在のハイテクノロジーを用いて昔のカメラをつくったようなイメージがあります。フイルム枚数撮ったらカメラ屋さんに現像出してみたいな、昔の写真ってそうじゃないですか。何も考えず完成に任せての撮って出しがとても楽しいカメラですね。

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サードパーティレンズが少ない。。

カメラ レンズ

フジのカメラで一番の悩みは、サードパーティレンズの少なさでしょうか。もちろんフジの純正レンズ、フジノンは素晴らしい写りなのでなんの不満も無いとは思いますが、選択肢は無いよりあるほうが良いに決まっています。タムロンの90ミリマクロを使いたい時はニコン用のタムキューにニコン→フジのマウントアダプターを使って・・なんて、結構面倒ですよね。オートフォーカスも使えませんし。オートフォーカスを諦めれば、マウントアダプターの組み合わせでマニュアルレンズであればいろいろ使えたりします。私はペンタックスユーザーなのですが、フジと同じくサードパーティレンズが少ないことで、フジとは仲間意識のようなものがあったのですが、逆に羨ましく思うのはツアイスのTouitシリーズがフジのXマウント対応製品を出していること。フジノンだけでなくツアイスの描写で富士のフィルムシミュレーションができるなんて素晴らし過ぎです。フジのユーザーだけが体験できる羨ましい特権ですね。

まとめ

後処理を考えず、撮影したものを撮って出し。昔当たり前だった撮影方法が今とても新鮮です。もうすぐお正月。「お正月を写そう フジカラーで写そう」のフレーズ、お正月でなくともこのFUJI X-T2は素晴らしい色合いで思い出を写し取ってくれることでしょう。

Anyble カメラ レビュー

ライター情報

ひろの ゆげのん 

Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/

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