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カメラレビュー vol. 8

Nikon D500

· カメラ

各メーカー、デジタルカメラのクラスとして職業写真家向けのプロ機、セミプロ・ハイアマチュア向けのミドル機、一般・初心者向けのビギナー機とおおよそ3~4種類にクラス分けされています。大体は型式の数字の桁数でわかるようになっていて、たとえばニコンであればD5と数字一桁ならプロ機、D3400と四桁なら入門機・・という具合です。

その中間機であるミドルクラスのデジタル一眼レフといえば、各社とも力を入れるクラス。

それもそのはず、入門機で腕を磨き、ある程度写真を撮ってきたアマチュアカメラマンが、さらに一ランク上のカメラをと考えるクラスですから。ある意味一番カメラに厳しいアマチュア写真家に認めてもらわなければならない訳です。ニコンは先代D300sが生産中止になり約7年、ミドルクラスのフラッグシップの役目をD7000系が担ってきました。ファンの間からはD400がいつ出るのかの噂は絶えないまま、もしかしたらD7000系がD300sの後継なのだろうかという話もあったくらいです。

 

そんな中、2016年にニコンはようやくD500を発表。400を飛ばして500です。発表されるやD500の評判は凄く、売り切れが暫く続きました。今回はそのニコンのミドルクラス機、Nikon D500のお話です。

デザイン

前述のとおりD500はD300sの正統な後継機ですので、どうしてもD300sと比較をしてしまいます。流石に時代の流れはデザインに表れており、例えば外観ではD300sにはあった内臓フラッシュが無くなっていたり、D300sではモニター固定だったのがD500はチルト式でなおかつタッチパネルとなっています。D300sは角形だったファインダーもD500では一桁機同様の丸型に。

 

私も実際に覗いてみたのですが、倍率も上がって非常に見やすいファインダーだなあと感じました。多分、他社ミドルクラスのカメラと比較してもかなり見やすく明るいファインダーだと思います。内臓フラッシュが無くなりファインダーが丸くなり、上位機種のようなデザインでありながら、タッチ式のモニターなどにより操作性は非常に良くなっております。

 

あと、記憶メディアがD300sではSDカードとCF(コンパクトフラッシュ)であったのが、D500ではSDとXQDのダブルになっています。CFカードの利点はデータ転送速度の速さで、一昔前のミドル機以上の高速連写機はほぼCFカードでした。現在のカメラはバッファ容量が大きくなったからか、ミドルクラスのカメラでもCFカードは採用されなくなってきています。CFの大きさはSDの約2倍程ありますから、SDにすることで小型化が図れるのでしょう。カードのせいだけではないと思うのですが、本体のみの重さも760gと先代より80gもダイエットされていて。軽くて持ちやすいカメラに仕上がってます。

イメージセンサー

イメージセンサーはAPS-Cサイズで、D300sの1230万画素から2088万画素の光学ローパスレス仕様へと大きく進化しました。画像処理エンジンは一桁機のD5と同じEXPEED 5を採用。これによりISO感度も、D300sでは常用ISOの上限が3200までだったのがD500では51200、拡張で164000まで選べるようになっています。

 

オートフォーカスのポイントは153点と、D300sの51点に比べなんと3倍も増えてます。AFポイントは画面いっぱいに広がり、画面のどこにメインの被写体を配置してもAFが効くようになりました。このAF性能はEXPEED 5のおかげもあってか、動体撮影においても被写体の補足能力がとても高く、歴代の一眼レフでも最高の性能だと言われている程です。動体撮影と言えば連写性能ですが、これもまたD500になって10コマ/秒を達成。しかも余裕のバッファ容量により200コマまで連続撮影が出来るようになっていて、動体に対してもかなり強い機種だといえます。

 

余談ですが、私は動体撮影が大の苦手なんです。運動神経に関係しているのかもしれませんが、流し撮りで被写体のスピードにシンクロさせてカメラを振る事ができない。そしてなにより、自分が下手だなあと思うのはシャッターを切り始めるタイミングが早過ぎて、一番いいシーンでバッファ容量を使い切りシャッターが下りなくなってしまうという経験を何度もしました。

 

しかしこのD500なら200コマ撮れますので、初心者の方でもシャッターボタン押しっぱなしでいい瞬間を捉える確率が格段に上がることと思います。ただ、200枚も連写すると後処理で写真を選定するときに結構大変な気がしますが・・・

上品なシャッター音

NIKON カメラ

まったく話は変わりますが、実は私、シャッター音フェチなんです。写真って、場合によっては周囲に気を使って音を消して撮らなくてはならない場面もあるとは思うのですが、野外ではしっかりシャッター音を感じたい派なんです。

 

切れるシャッター音を聞くと、「撮った!」って気になってテンション上がるんですよね。最近のカメラは総じておとなし目のシャッター音のカメラばかりですが、昔のカメラはそれはもう、カメラの存在感を思いっきりアピールするような派手なシャッター音でした。

 

ニコンでいえば比較しているD300sやD3sあたりがかっこいいシャッター音だと思うのですが、私が使ってきたカメラで最高なシャッター音を発するカメラはキヤノンのEOS 1Ds MarkⅡです。この音聞くとあたかも自分がプロカメラマンになっている気がして・・と、話がそれてしまいましたが、このD500のシャッター音、実際にシャッターを切ってみると、静かではあるのですが上品なとても良い音をしているなと思いました。ただ私は、あくまで個人的な感想ですがD3とかD300sとかのメカメカしい音というか、昔のニコンらしい「シャキン」と切れる音が大好きなのでD500の音は正直物足りなさを感じました。今時の一眼は極力シャッター音を小さくという方向なので仕方ないのかもしれませんけど。

まとめ

待ちに待ったニコンのミドルクラス一眼レフ。待たされた甲斐のある素晴らしいカメラです。

私のカメラ仲間には、あまりに長く待ちすぎて、レンズから周辺機器から全て売却し、他社ミドルクラスのフラッグシップ機に浮気したところでD500の発表を受け凄く後悔した人もいました。それだけD500は近年まれにみる素晴らしいスペックのカメラだと思います。

どうせすぐSの付いたモデルが出るだろうから・・なんて言わずに、今を楽しみましょう。ニコンのミドルクラス最高スペックのD500。これ以上、何を求めます?

Anyble カメラレビュー 

ライター情報

 

ひろの ゆげのん 

Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/

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