バックカントリーストーボードを始める人の中で、ザック選びに悩んでいる人はいませんか?そこで今回は、バックカントリーフィールドに最適なザックの選び方や、おすすめのザックについてご紹介します。
ザックを選ぶ4つのポイント
ザック選びをあまり重要視しない人も中にはいますが、初心者の人は慎重にザック選びを行ないましょう。ザックの選び方によって、今後バックカントリーを続けていくかどうか大きく変わります!なぜ一番重要なのかというと、重い荷物を最小限で運ぶためのザックは、身体に合っていないザックを選んでしまうだけで、バックカントリー中に腰や肩が痛くなり、歩くバランスが崩れてしまいます。
そうなると、そのザックを使うことに対して、「使いたくない!」という気持ちになってしまいます。さらには「バックカントリーは辛いだけ!楽しくない!」という気持ちがふつふつと湧いてきてしまいますよ。
また、ザックはさまざまな用途に合わせて製造しています。バックカントリー向けや縦走向けモデル、クライミング向け、日帰り登山向け、など多岐にわたります。分からない場合は、店舗のスタッフに聞いて、バックカントリー向けのザックが、どこにあるのか教えてもらいましょう。
1.体にフィットするかをチェック!
最初に行なうことは、候補のザックを一度試しに背負ってみることです。これをしないとそのザックが、ご自身の体にフィットするのかどうかも分かりません。ブランドによって、身体へのフィット感はさまざまです。同じブランドの中でもモデルが異なれば、フィット感も異なるのです。
万が一フィットしていないザックを購入してしまうと、想像以上に疲れを感じたり、肩や腰が痛くなったりしてしまいます。バックカントリーフィールドで、身体が痛くなり動けなくなったりでもしたら、大きな危険にも繋がります。
フィットするのかどうかというのは、主に背面長、ウエストハーネス、ショルダーハーネスを見ます。背面長というのは、うつむいたときに、首の裏に突起している大きな部分から、垂直におりた腰骨の末端までの長さのことをいいます。この背面長の長さによって、サイズが分かれているブランドが多く、中型以上のザックになるとS・M・Lなど表記しています。最近では、背面長を調節することができるザックが発売しているので、ご自身になるべく合うザックを選んでから、背面長を微調整するのも一つの方法です。
ウエストハーネスというのは、ザックを背負ったとき、ちょうど腰回りに固定するベルトのことをいいます。万が一ついていないモデルがある場合は、バックカントリーには不向きなので、選ばないようにしてください。このウエストハーネスは、荷重を肩だけではなく腰にも分散してくれる役割があります。
実際にハイクアップをしているとき、肩が疲れてくるとウエストハーネスを調節して、肩に負担をかけないようにすることがあります。疲れをどう分散させるかは、ショルダーハーネスとウエストハーネスの調節によって変わってきますよ。
ショルダーハーネスというのは、ザックを背負ったときに肩にあたる部分のことをいいます。ザックを背負ったときにフィットするというのは、サックと体に隙間がない状態です。背負う荷重を腰・背中・肩で受け止めているので、フィットしていない場合は、体のどこかにザックと隙間があります。そうなると、荷重のバランスを崩してしまうことになるのです。
2.ギアを取り付ける部分を必ずチェック!
バックカントリーをするときに、ザックに取り付ける必要なギアは、スコップ、プローブ、ヘルメット、スノーボードです。このギアを取り付ける部分をしっかりとチェックしていきましょう。中には、スノーボードを取り付ける部分がとても薄く、使用していくうちに、エッジによって破けてしまうことがあります。そうならないために、しっかりと頑丈な生地を使っているザックを選びましょう。
3.ザックの容量を考えよう!
バックカントリーをする人の中でも、日帰りで楽しむ人や、テント泊をして楽しむ人もいます。一体何Lのザックを選べばいいのか分からないですよね。そこで日帰りと連泊に分けてご紹介します。
【日帰り】
日帰りでバックカントリーを楽しむ人は、大体30L前後で十分です。もちろんたくさんギアを持って行きたい!という考えがある人は、また異なります。そのため、一般的に日帰りのバックカントリーをする人として考えるのであれば、大体30L前後の容量で足りますよ。
【テント泊】
テント泊をしながら、バックカントリーを楽しむ人の場合は、その日数にも異なりますが、1~2泊程度であれば、35~40Lぐらい、3~5泊程度であれば、50~70Lぐらい必要です。ご自身のパッキングの容量と相談して決めましょう。
4.アバランチエアバックシステム搭載のザックの検討
万が一雪崩に巻き込まれたときに作動し、装着している人の頭や胸を保護してくれる雪崩用エアバックシステムです。埋没の深さを減らしてくれたり、完全に埋没することを防いでくれたりしますよ。
万が一、「雪崩に巻き込まれたら」と考えるくらいのフィールドに行く人は、アバランチシステムを搭載しているザックを検討してみてはいかがでしょうか。
女性向けモデルもあります!
バックカントリーを楽しむのは、男性だけではなく女性も楽しみます。最近では各ブランドから女性向けモデルを発売しています。女性向けモデルの特徴としては、その名の通り「女性の体のつくりを考えて造られていること」です。女性の特徴に合わせて製造しているので、女性の人でもご自身の体によりフィットするザックを選ぶことができるようになりましたよ。
女性の人は、女性向けモデルをチェックしてみるのもおすすめです!
実際に使用しているザック
実際にバックカントリーフィールドで使用しているのが、ドイターのフリーライダープロ30です。なぜフリーライダープロ30にしたのかというと、身体にフィットしており、なおかつスノーボードを取り付ける部分が頑丈、簡単にスノーシューを取り付けることができるからです。
長いときであれば、5時間くらいハイクアップしているときもあります。ハイクしている最中は、視界に入らなかった木の枝にスノーボードが引っ掛かり、バランスを崩して転んでしまったりしていましたが、スノーボードのエッジが擦れてザックが破れることもありません。そして体にフィットしているため、荷重によって腰や肩を痛めることなく、バックカントリーを楽しむことができています。
ドイターはドイツ老舗のブランド
アウクスブルクのオーバーハウゼンでハンズ・ドイターという人が、1898年に創業しました。その後大きなビジネスとして、カバンをはじめとした、ザックやベルト、集会テントなどを軍に供給したのです。1919年にバック部門は株式会社化し、より大きな会社へと歩きだします。そして同じ年、「ドイター」と社名を変更したのです。
1928年に探検家であるウィリ・リックマーが、パミール地域へ遠征を率いており、その際に使用するザックやカバン、キャンバスやテントを提供します。それからというもの、ドイター製品はアルピニストや登山家の経験とフィードバックをもらい、製品開発を続けていくのです。より高品質で使いやすいドイター製品の始まりともいえます。
おすすめ!ドイター・フリーライダープロ30
私が使用しているフリーライダープロ30は、過去モデルのため、現行モデルとは少し異なる部分があります。今回は、現在発売している現行モデルのフリーライダープロ30をご紹介します。
このフリーライダープロ30は、「いかにユーザーのパフォーマンスを高めることができるのか」というコンセプトがあります。ハイクアップ中に水分補給できるよう、ハイドレーション機能を搭載しておりますし、なにか物を取り出したいときに、ザックの背面から中へアクセスできる造りになっているので、本当にユーザーの視点に合わせて開発しているんだなと実感できますよ。
ハイドレーション機能がついているので、わざわざ「ボトルを出す→蓋を開ける→飲む→蓋を閉める→ボトルをしまう」という工程をしなくていいのです。サッとホースを取り出して、水分補給すれば終わりです。
そして、スノーボードを取り付けているときに、ザック内の物をとる場合、背面からアクセスできないザックであれば、わざわざスノーボードを取り外して中へアクセスしなければいけません。しかしフリーライダープロ30は、背面からアクセスすることが可能なので、スノーボードを取り外す必要がなく、簡単に背面から中へアクセスできます。
激しい動きをしたときに、ザックがブレることなく体にフィットするのが特徴ですよ。
ヨーロッパのプロの経験が生み出した、ドイターのザックは、バックカントリーフィールドで最高の相方となるでしょう。
まとめ
今回は、バックカントリースノーボーダーのために、ザックの選び方や、ドイターから発売しているフリーライダープロ30、ドイターの歴史をご紹介しました。数多くあるザックの中で悩んでいる人は、ザックの選び方をマスターし、ご自身に最適なザックを探し出してくださいね。フィットするザックに出会うことで、安全にバックカントリーを楽しむことができますよ。
ライター情報
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