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間違いだらけのクロダイ釣り vol.2

クロダイ釣りに高価な竿は必要ない

· フィッシング

ウェブサイトやガイドブックを見ると、クロダイ用の竿は結構詳しく紹介されています。胴調子の○号で長さは○m、その条件に合う一流メーカーの商品はこのようなものがあり、価格は30,000〜50,000円と決して安くはない竿が並んでいます。でも、本当にそんな竿が必要なのでしょうか? どんな世界にも「形」から入るタイプの人がいます。彼らは一流の道具を揃えてからというのが出発点です。それなりに理由はあり、そんな人向けのガイドなのでしょうが、そうでない人もたくさんいます。魚釣りとは魚を釣るのが目的です。目的は達成できればいいのであり、道具にはこだわらない人も少なくありません。クロダイ釣りに高価な竿は必要ない、その理由を解説してみましょう。

クロダイという魚は泳ぐのが得意ではない

クロダイ

クロダイ

アイゴ

アイゴ

クロダイの写真を見てください。注目してほしいのは尾ビレの付け根です。この部分は専門用語で尾柄、その幅を尾柄高(びへいこう)と呼びます。並べて掲示しているアイゴと比べてみてください。アイゴの尾柄高と比較するとクロダイのそれはずいぶん広いことが分かります。この違いからなにが読み取れるのでしょうか。

 

実際に釣ったことのある人なら知っているでしょうが、アイゴという魚はハリに掛かると強烈に逃げ回ります。引きは強く、同じサイズのクロダイとは比べものになりません。他に尾柄高が狭い魚としてはブリやヒラマサなどの青物、ニザダイなどがいます。いずれも引きは強く、最後の最後まで抵抗します。

 

逆に、クロダイの抵抗は強くはありません。秋の30㎝クラスは元気ですが、抵抗はそれほど強くはありません。それも最初だけで、よほど大型でない限りすぐに上がってきます。これが春になると、卵を抱えているため抵抗はさらに弱くなります。誰もが濡れ雑巾を釣っているようだと発言するように、ハリ外れ以外でバラすことはほとんどありません(仕掛けの不備は除きます)。このように、クロダイという魚は泳ぐのがあまり得意ではありません。

 

裏付けはほかにもあります。基本的に速い流れは嫌います。潮は動いているけれどもできるだけ緩いところというのがクロダイのポイントとしては定番です。また、ツケエは食べやすいように、ガン玉で安定させた方がアタリは多いという事実もあります。

竿の役目とはなんでしょう?

竿の役目

釣りのジャンルによって竿の役割は異なります。分かりやすい例では投げ釣りがあります。この釣りでは仕掛けを遠くまで飛ばすのが最大の役割です。では、クロダイ釣りの場合の竿の役目を確認してみましょう。

 

昔から釣りには六物(りくもつ・ろくもつ・ろくぶつ・ろくものとさまざまな読み方をされています)が必要だといわれています。竿、釣り糸、ハリ、オモリ、ウキ、エサがそれで、はるか以前から竿は釣りに不可欠のものとされていたようです。

まず、竿がなければ仕掛けを遠くへ飛ばせません。足元に垂らすしかないでしょう。ハリを飲み込ませることができれば問題はありませんが、合わせもできません。

さて、それ以外になにがあるでしょう。足元から切り立っていれば取り込むのに竿は特に必要ありません。

 

このように見てくると、クロダイのウキフカセ釣りにおける竿の役割とは仕掛けを飛ばすのが第一のようです。もちろん、第二、第三の役割もあるのですが、それは後述、または機会を改めて説明することにします。

仕掛けを飛ばすためにはどんな竿がいいか

仕掛けを飛ばす

釣りの基本として、仕掛けは小さく、軽く、細いほど魚の食いがいいことを頭に入れておいてください。もちろん、例外はあり、どんな条件でもそれが通用するわけではありません。しかし、小・軽・細がどのような釣りでも優先事項であることを忘れないでおいてください。

クロダイ釣りの仕掛けも同様です。ハリは小さく、ハリスは細く、ガン玉は軽く、ウキは小さく、道糸も細い方が有利です。そのため、仕掛けは全体に軽くなります。その軽い仕掛けを飛ばすには細い竿の方が有利です。ある程度長さもあった方が飛ばしやすいでしょう。2〜3mのコンパクトロッドでは難しいし、20号のオモリを100m飛ばすための硬い投げ竿でも無理です。ここはやはり、上物竿と呼ばれる堤防・磯用の竿を使うべきでしょう。長さは4〜5m、硬さは1〜1.5号が適当です。3mでは短いし、6mでは長くて重く、使いづらいことは断言できます。

 

また、0号の竿はクロダイ釣りを楽しむ分には絶好ですが、軟らかすぎてビギナー向きとはいえません。といって、2号では硬く、軽い仕掛けは飛ばしづらくなります。結論として、4〜5mの長さの1〜1.5号の竿であればクロダイ釣りに向いているといっていいでしょう。この条件を満たす竿であれば価格は最低限でいいことになります。4,000〜5,000円もあれば十分なのです。

竿が持つもう一つの大きな役割

竿 弾力

ここまではなおざりにしてきましたが、竿が持つ第二の役割も見逃せません。それが、弾力を利用してトータルバランスを図るというものです。ビギナーの皆さんには分かりづらいでしょうから、できるだけ噛み砕いて説明してみます。

 

仕掛けは細く、軽く、小さくするほど魚の食いはいいと前述しました。しかし、魚が大きいと細いハリス、細い道糸は切れやすくなります。冒頭で、クロダイは泳ぐのでは得意ではないことに触れました。ですから、ハリスや道糸は少々細くても切られることはありません。自由に泳がせておけばそのうち疲れ、やがて浮いてきます。しかし、サイズが大きくなると取り込みは難しくなります。自由に泳がせていると船の係留ロープに絡まったり、他の釣り人の仕掛けを引っ掛ける可能性もあります。したがって、ある程度の強引さが必要になってきます。

 

そんなケースでは細いハリス、道糸でクロダイを強引に寄せ、浮かせなければなりません。現在のフロロカーボンハリスは1号で1.8kg、1.5号では2.7kgの過重をかければ切れるといわれています。それより小さければ切れないと保証しています。ただし、魚のパワーを考えると体重以上の力がハリスにかかります。また、結び目は直線強度より確実に劣りますから、1.5号のハリスで2.7kgの魚を釣り上げるのは不可能となります。

 

しかし、実際は十分に可能です。なぜならハリスや道糸は伸びるし、竿には弾力があるからです。瞬間的にかかったパワーは伸びと弾力が吸収してしまい、細いハリスや道糸の限界に達することはありません。物干し竿のようにまったく弾力がないものではすぐに限界を超え、切れてしまうでしょう。竿の弾力は仕掛けを飛ばす際にも役立っています。しかし、高価である必要はありません。

まとめ

いうまでもなく、高価な竿にはそれなりの価値があります。持ち重り感、バランス、緻密に計算された反発力、穂先のブレ、腰の強さ、さらには塗装、グリップ、リールシート、ガイドと付属部品も耐久性があり、使いやすさが長く維持できます。対して安価な竿は錆びやすく、塗装も薄く、キズが入りやすいというデメリットがあります。それなりの注意を払えば長く使えますが、価格の差は厳然として存在します。それは理解してください。

 

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