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カメラレビュー vol.21

PENTAX K-1 Mk2

· カメラ

2016年4月、ついにペンタックスから初のフルサイズデジタル一眼レフ「ペンタックス K-1」が発売され、ペンタックスファンの長年の夢がついに現実のものとなりました。

あれから丁度2年、2018年4月に後継機種となる「ペンタックス K-1 Mk2 」が発売となりました。初代K-1発売から2年目での2代目登場。

かなり早いモデルチェンジではないかと思います。新型の登場は歓迎したいところでありますが、早くも前モデルのユーザーとなってしまった初代K-1ユーザーの心境はかなり複雑なものではないでしょうか?一体どこが進化したのか。ペンタックスK-1 Mk2、見ていきましょう。

まず外観

特徴的な大きな三角頭含め形もサイズも全く一緒です。スマートファンクションダイアルや小さなサブ液晶、タッチ式でない(笑)フレキシブルチルト式液晶モニターもそのまま。

驚いたことに重さまで一緒という、外観からはどこがどう変わったのかわかりません。

唯一変わったところは製品のロゴ。「K-1」から「K-1Ⅱ」となっています。外観が一緒であるという事で、バッテリーグリップやバッテリー自体も初代と同じものが使えるようになっています。

心臓部分について

ペンタックス K-1 Mk2 心臓部 イメージ 

イメージセンサーは3640万画素のフルサイズ、画像処理エンジンはPRIME IVを採用しているところまでは初代と一緒なのですが、ここからちょっと違いが。

今回のK-1 Mk2ではイメージセンサーと画像処理エンジンの間に「アクセレーターユニット」が搭載されました。イメージセンサーで受光した画像をアクセレーターユニットにて「画像処理エンジンが処理しやすい形」に高速変換して送るという形になっています。

処理パラメータの見直しも図られたようで初代の高感度性能にISO100-204800対し、ISO100-819200と2段ものアップとなり更に高感度に強い高画素機となった印象です。

グレードアップした部分

グレードアップ 手振れ補正 イメージ

さて今回、一番グレードアップしたであろう部分がRRS(リアル・レゾリューション・システム)です。このRRS、簡単に説明しますとボディ内手ぶれ補正機能を生かし、センサーを微妙に動かしながら1画素ごとにすべてのRGBの色と輝度情報を数枚撮影。

カメラ内部にて合成し、ディティール感豊かで高精細な写真を作るというものです。

ベイヤー式センサーの弱点である色補完を無くし、フォベオンセンサーのような単色情報の合成によるこの撮影方法は中判カメラで撮影したのではないかと思うくらい解像感のあるものになる反面、撮影時には三脚でカメラを固定し、動かない物しか撮影対象にできないという大きな制約がありました。

4コマ撮影している中で手ぶれを起こしたり被写体ぶれを起こすと、カメラ内部での合成がうまくいかず格子状の変なノイズが載った写真が撮れてしまいます。

筆者もRRSは多用していましたが、撮影時に必ず三脚等でカメラを固定しなくてはならない面倒さと撮影対象が限られてしまうというところが、とても素晴らしい機能なのに残念だなと思っていました。

今回はその手振れすらもRRSに利用してしまうという話。

多分カメラ内部ではとんでもない処理が行われているのだと思います。

アクセレーターユニットが搭載されたことも、手持ちRRSの実現に大きく関わっているのではないかと思います。

筆者もかつて初代PENTAX K-1ユーザーでありました

PENTAX K-1 アップグレード サービス イメージ

K-1はペンタックスの最上級フラッグシップ機。

フルサイズ機の登場を待ちに待って購入した熱烈なペンタックスファンも多かったと聞きます。

それが冒頭で書いた通りわずか2年で旧モデルになってしまうとは、これはユーザーにとってちょっとショックな出来事であることは間違いありません。

ペンタックスというメーカーはそんなにユーザーの心境がわからないメーカーなのか?ところがそこは流石のペンタックス。

期間限定で有償となりますが、カメラ内部のメイン基盤を交換してK-1からK-1 Mk2に仕様変更するアップグレードサービスを開始しました。

初代ユーザーも愛機を買い替えることなく新機能を享受できるこのシステム、メーカーの嬉しい配慮だと思います。

あとがき

これはあくまで私の推測ですが、手持ちでのリアルレゾリューションシステム等の技術がスケジュール的に間に合わず、とりあえずの形で初代をリリースしてしまったのではないでしょうか。

後に基板交換により真の姿にアップグレードできるよう最初から設計されていた?本当はこの仕様でK-1を世に出したかったのではなかったのかなと、ふと思いました。

いや、もしかしたらまた2年後位に基板交換で更なるアップグレードがあるのかも?

ボディは変わらず中身のアップデートで進化していくカメラなんて今までなかったと思うので、もしそうならエコで安価なシステムだと思います。

考え過ぎかもしれませんが、いろいろ想像を膨らませてくれる面白いカメラです。

ライター情報

ひろの ゆげのん 

Instagramページ:https://www.instagram.com/yugenonrx/

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